婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?⑨ ~東京カレンダー風
婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?⑨ ~東京カレンダー風

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?⑨ ~東京カレンダー風

公開日:2025.2.11

※チナミの婚活日記シリーズ

36歳、早稲田大学卒

大手メーカー勤務 

スラッと背が高くロングヘア チナミの婚活日記


前回のアーカイブ

 婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?⑧

家で料理をするようになって数週間


婚活プロフィールの自己紹介文に

「料理に挑戦中」と追記してもらい

悪戦苦闘しながら作った料理の写真もアップしてみた


「うん、われながら頑張ってるかも。」


アップした写真を見ながら笑みがこぼれる



数日後、


お見合いの申込が結婚相談所アプリからきていた


結婚相談所の担当者からコメントがついていて

「チナミさんにぴったりの方じゃないかなと思います。

お会いされてみてはどうですか?」


年収は400万円、自営業、37歳


少し前の自分なら

やたら「条件」にばかり目が行ってしまって気にも留めなかったかもしれない。



「優しそう。会ってみようかな。」


「でも、どうしようかな、どうしようかな。

えいやっ」


目をつぶってドキドキしながらお見合いOKのボタンを押してみた。

dining area inside building


週末、結婚相談所が手配した京王プラザのラウンジ「デュエット」で待ち合わせ

帝国ホテルのラウンジと並んでお見合いのメッカと言われている


佐々木さんという同年代の男性は

スーツがよく似合い、落ち着いた雰囲気だった。


「はじめまして。今日はお時間いただいてありがとうございます。」


最初の挨拶から感じたのは、穏やかで丁寧な人柄。

お互いの趣味や休日の過ごし方について話す中で、

佐々木さんが料理好きだとわかり、話が自然と弾む。


「料理写真アップしましたけど

最近、料理を始めたばかりでまだまだなんです。

簡単なスープぐらいです……」


「いいですね。

僕もよく作りますよ。ミネストローネ、ポトフ、カレー、

それから最近はホットクックでローストチキンに挑戦しました。」


「すごい! 本格的ですね。」


「ありがとうございます。

凝ったものばかりじゃなくて、

誰かと一緒に簡単な料理を作る時間も楽しいんじゃないかなって思うんです。」


その言葉に『えっ、私とかな』

と妄想がすごい勢いで膨らみ

顔が赤くなるのを悟られないようにするのに必死になった。

man in white shirt standing beside woman in brown button up shirt


「いつか、そんな時間が持てたらいいなと思います。」


「楽しそうでいいですよね。」

その後も話が途切れることなく続き、気づけばお見合いの標準時間の1時間が過ぎていた。



別れ際、佐々木さんはこう言ってくれた。

「今日、とても楽しかったです。

いつか一緒に何か料理を作ってみたいですね。

あっ、気が早かった。」


はにかんだ笑顔が素敵だった。


『笑顔爽やかでやばっ。

キュンとするう。』


またも膨らむ妄想を打ち消しながら

ぺこりと頭を下げて佐々木さんの背中を見送った。


料理をきっかけに広がる未来が、少しだけ明るく見えた気がした。


これまでのアーカイブ 

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?①

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?②

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?③

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?④

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?⑤

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも⑥

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも⑦

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