婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?⑪ ~東京カレンダー風
婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?⑪ ~東京カレンダー風

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?⑪ ~東京カレンダー風

公開日:2025.3.1

※チナミの婚活日記シリーズ

36歳、早稲田大学卒

大手メーカー勤務 

スラッと背が高くロングヘア チナミの婚活日記


前回のアーカイブ

 婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?

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週末、待ち合わせ場所の麻布の ビストロ チック  へ向かう。


「チナミさん、こんにちは。」


佐々木さんはお見合いのときよりちょっとカジュアルなジャケット姿だった。


『白いシャツに笑顔がまぶしすぎる。』

差し込む太陽の光がスポットライトのように見えた。


店内は木の温もりを感じるインテリアで、ゆったりとした時間が流れている。


「このお店、素敵ですね。」


「よかった。

何度か来たことがあるんですが、料理が本当に美味しいんです。

気に入ってもらえるといいな。」


メニューを開くと、前菜、メイン、デザートと魅力的な料理が並んでいる。



「おすすめはありますか?」


「ここスフレオムレツが名物なのとパスタが美味しいですよ。」


「わあ、迷っちゃう。」


「チナミさんが嫌じゃなかったら、僕がパスタ頼むのでシェアしましょうか?」


『料理シェア?うわ、憧れてたのよね。』

ちょっと一人で妄想が浮かぶ。


「あっ、失礼でしたか?すみません。」


「えっ、あっ、いやそうじゃなくって。

嬉しいです。」

妄想で耳まで赤くなったのを気づかれないようメニューで顔を隠した。

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食事が運ばれてくると、ふわっと香ばしいバターの香りが広がる。


「いただきます。」


「いただきます。」


一口食べると、思わず笑みがこぼれた。

「わあ、美味しい…!

ふわふわですね。口の中でとろける。」


「ですよね?

僕も最初に食べたとき感動しました。

よかった気に入ってもらえて。」


お互いの食事を楽しみながら、自然と会話が弾む。

美味しい料理は、最強の恋のスパイスだ。



「そういえば、この前お見合いのときに話してた料理ですが、その後も挑戦してますか?」


「はい!

最近は野菜スープとか、簡単な煮込み料理にも挑戦してます。

でも、恥ずかしながらまだまだ試行錯誤中で…。」


「すごいですね。

最初は簡単なものからでも、だんだんレパートリーが増えていくのが楽しいですよね。」


「そうなんです!

食材の組み合わせを考えるのも面白くて。

段取りなんかも考えると料理って頭使いますよね。」


「確かに。

並行してあーしてこうしてと考えるから頭使いますね。

最初はレシピ通りに作ってましたけど、慣れてくるとアレンジが楽しくなるんですよ。

発想の転換も楽しいし。」


食事の合間に、趣味の話や仕事の話も交えながら、気づけば時間があっという間に過ぎていた。


「今日もとても楽しかったです。ありがとうございました。」


「チナミさんと話してるとすごく自然体でいられるんです。

またご一緒できたら嬉しいな。」

店を出ると、佐々木さんが少し照れたように言った。


その言葉に、心が温かくなった。

「あっ、はい。また。」

ドキドキしながら返事をした。


お見合いのときよりも、彼のことを少しずつ知りたくなっている自分に気づいた。


料理をきっかけに広がった会話の先に、新しい可能性が見えた気がした。

これまでのアーカイブ 

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?①

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?②

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?③

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?④

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも?⑤

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも⑥

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも⑦

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも⑧

婚活日記 お見合いは続くよどこまでも⑨