バレンタインの思い出
結婚して気にしなくなったのが今日の恋愛運のコーナーとバレンタイン
夫は甘いものが好きじゃないのでチョコは喜ばない
夫がもらってくるチョコレートは娘と私への戦利品としてしか意味をなさない
会社員時代は上司が喜びほぼ倍返しだったので社内営業ツール
義理とはいえチョコ探しはわりと楽しく百貨店の高級チョコレートの試食は楽しすぎ
ゴディバと板チョコの違いがわからなかった私にとってパティシエのチョコはやっぱり違うのねと世界が開けたことには感謝
中学、高校の時は純粋一大イベントだったのになぁ
福岡の片田舎の素朴な中学生だった私は板チョコを溶かしてハート形に再加工したり
クッキーつくったりして本命男子に告白できるチャンスと張り切っておりました
まあ、渡すチャンスがなかなか難しい
彼が友達と連れ立って歩いているところに割って入る勇気は無し
「あ~、いつ渡したらいいんだろう」とチョコを胸に授業なんてうわの空
休み時間ごとに彼のクラスをウロチョロする私はただの不審者
結局友人についてきてもらって教室の外に呼び出してもらいチョコだけ渡してそのまま反転猛ダッシュ
♪好きだよと言えずに初恋は~ (村下孝蔵)
って歌詞のまんま走り去ったりなんかしちゃったりして
好きだった彼は斜めに切った前髪を「ふっ」と吹くしぐさがあった男子
体操部で鉄棒の大車輪ができてそりゃかっこよかった
体育館の天井のライトに照らされて後光がさしているようにさえ見えていた
同じ体育館の卓球部だった13歳の私は彼がいるとがちがちに固まってピンポン玉が打てずポンコツっつぷりに拍車がかかった
たまに隣の新体操部の輪っか(フープ)が卓球台に飛んできて私に激突
はい またポンコツ
新体操部女子はまぶしかったなあ 体操部とも話せていたし
当時はさして上手でもない手作り
今考えると迷惑なチョコだったかもしれない
それでもホワイトデーにお返しをもらえて涙がでるほどうれしかった
ほかの人ももらってたけど、、、
純粋だったわたしは何十年もたってどこに置いてきたんでしょう
なぜか中原中也の「汚れちまった悲しみに~」の詩が頭をよぎる
多少のことでは動じなくなった今の自分が嘆かわしい
純粋だったころを思い出すバレンタイン
本気チョコをあげる相手がいるだけでも幸せかも
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