美人なのに結婚できない② ~あなたはヒルに勝てるか?
美人なのに結婚できない② ~あなたはヒルに勝てるか?

美人なのに結婚できない② ~あなたはヒルに勝てるか?

公開日:2022.5.11

何を隠そう私はヒル(蛭)を尊敬している

ジメジメした雨の日にはふとそのことを思い出す

20代の頃ネパールに一人旅した中で1週間のトレッキングに出かけたことがある

元来山登りは好きじゃないけれど食わず嫌いもなんだなと思って挑戦してみることに

ネパールの首都カトマンズから離れたポカラという街を拠点としてのトレッキングだったと思う

早朝からひたすら毎日 歩く歩く歩く


いくつもの山村を抜けてロッジに泊っていくのだけれども

高地になればなるほどお湯は出ないし

ロウソクの明かりしかないしと原始的になっていった

山賊が出るから夜はトイレにも行くなと言われて寒さじゃないことに震える夜もあった


一番つらかったのは森林を抜ける時

山の天気は変わりやすく8月だったのにほぼ雨に降られていた


靴は本格的登山シューズではなかったのでどんどん濡れてじゅくじゅくと重い足取りをさらに重くしてくれる


雨の中、前を歩くトレッキング仲間の合羽を黒い生き物がシュッと繊維を突き抜けていった


ん?やけに機敏なナメクジ?


ヤマビル(山蛭)だった、、、


ゴアテックスとはいかないまでも防水加工の合羽の繊維を抜けていくって衝撃だった

そしてなんかかゆいなあと足元をみると靴にナメクジのような生き物が何匹もくっついている

うぎゃぎゃぎゃ~ 私の足にヒル(蛭)だ~


ひたすら手で払いながら歩くも次から次へとくっついてくる


ホラー


歩くだけでもかなりの体力を奪われる中、ヒル(蛭)からの攻撃は心理的ダメージも大きかった


やっとの思いでその日泊る山小屋について靴を脱ぐと


足がイソギンチャクかと思うくらいヒル(蛭)の大群が両足にくっついていた

あまりの衝撃映像に卒倒レベル

shrimp on sea anemone

片足に30匹以上はくっついていて案内のシェルパのお兄さんがライターであぶって塩振って落としてくれた

ヒルの逃げ足は驚異の速さ

尺取虫のようなくねくね歩きなのに5倍以上の速さで高速コマ送りかと錯覚した


普段は落ち葉でゆらゆらとチンアナゴのように動物が来るのを待っている

ジメジメとした雨の日はヒル(蛭)の恰好の活動期間

ひとたび動物を見つけると食らいついてヴェノムのような口で血を吸い終わるまで離さない


生きるか死ぬかなので必死だ

つまようじみたいにスリムで2センチの大きさが血を吸うとナメクジのようにぶくぶくと巨大化する


少ないチャンスを逃さない

硬い繊維も隙間をみつけて入り込む

食いついたら離れない


その「生きる」執念に畏敬の念を抱いた


時折心が折れそうになると「ヒル(蛭)には負けていられない」と思い起こすことがある


山頂についても曇っていて清々しい景色は見えずもはや山登りは修行としか思えなかったけれど

衝撃的ヒル(蛭)体験は今も頭を離れずまさかの励ましになるとはよもや思わなかった

起業だろうが婚活だろうが事を成すときはこの必死さが必要だと思う

ガツガツみえるとドン引きされるけれども


チャンスはまた来るとか

お相手が舞い込んでくるとか

まいっかとのんきに構えていると


機を永遠に逃す


美人であればあるほどチヤホヤされていた20代前半の頃の記憶のまま時計が止まっている人が多い

残念ながら年々生物学的には細胞分裂ものんびりになってきているので作戦を変更していかなくてはならないのにできない方が多くいらっしゃる

アクション起こさない方は難しい


涼しい顔しながらも心では必死にならないと幸せは実はつかめない

二度と遭遇したくないけれどヒル(蛭)の必死に生きる姿勢は感銘を受ける




幸せつかみにいらっしゃいませ↓