もしかしてサイコパス? ~私の出会ったヤバい女子
もしかしてサイコパス? ~私の出会ったヤバい女子

もしかしてサイコパス? ~私の出会ったヤバい女子

公開日:2022.5.22

先日のヤバイ女子記事を書いていたらワースト1ヤバイ女子を思い出した


それはラジオ局で仕事していた時の同期

石田ゆり子似の美人で溌剌としていたのであだ名はユリコ

とっても愛想がよく同期では一番年上ということもあって面倒見がいい姉御肌だった


「みんな仲良くしよう~」と気をつかって誘ってくれたりするのでプライベートで遊びに行ったり割と仲良くしていた


1年弱で契約更新か否かという頃異変が起こった


次年度契約は全員は行われない

候補はユリコか私のいずれか



突如ディレクターに呼び出され

「お前は一匹狼タイプというのはわかるが、協調性に欠ける。

先輩からの評価もよくない。

俺は推しているのにもっとうまくやってくれ」

と言われた


「ええっ?そっ、そうですか???」


キツネにつままれたような言われ方だった


確かに群れるタイプじゃないけど

協調性は本質としてはないかもだけど協調能力はあるつもり

菩薩のような美しい心は持ち合わせてなくとも性格の悪さを指摘されたことは無いんだけど


そういえば先輩たちからの風当たりがなぜか強く最近謎に怒られるような気もする、、、


20代でまだ尖っていた時期だったかもしれないけれど協調性がないって言われたこともないのになあと

思い当たる節がなくモヤモヤしたままだった


ユリコに「なんか一匹狼とか協調性ないとかディレクターに言われちゃったよ」と相談すると

「え~、そんなことないから気にしないで」と励ましてくれた

sliced cake on blue surfac


会議があった際に先輩の誕生日が重なったため先輩の好きなチーズケーキをつくっていった

みんなで食べて先輩も喜んでもらえた


ところが数日後支社にいる同期ミユキから電話がかかってきた

「あのチーズケーキさあ、先輩のご機嫌取りのために作ったの?

そんな話になってるけどあんたそんな人じゃないよね?

なんかおかしくない?」

「ええ??いつもの恒例で喜んでもらえるって思っただけだけど、、、」


その言われっぷりにびっくり


単なるご機嫌取りなら時間のかかる手作りはしないし

むしろ材料代がかかるから市販のものを買ってきた方がそもそも安いし楽だ


ご機嫌とりって言われて1%もその気持ちがないのかと言われるとウソだけど

喜んでくれるかな~と手作りしたのに踏みにじられた気分

「あと先輩たちのこと嫌いなの?」とも聞かれ

まさかのありもしない話ばかりが出てきた

私が先輩を悪くいいまくっていることになっていたらしい


噂の発信源は何を隠そうユリコだった、、、


チーズケーキのことは確か「今日はケーキ作ってきたから先輩にめちゃくちゃ怒られたりはしないよね~」とは言った気がする


ユリコが「〇〇先輩に取材のアイデア盗られた」とかいうので

「ええ、そうなの大変だね」とは答えた


ケーキは下心満載で作った

先輩たちは後輩のアイデアをパクリまくりと私が言っていることになっていた、、、


一事が万事かすかに事実を織り込んでちょっと視点を変えて言いふらしていたらしい

少しの事実を埋め込むというのが実に巧妙だ


支社の同期のミユキが裏を取りまくってくれてディレクターにも進言してくれたので私への疑いは晴れてユリコは「虚言癖がある」ということになった


あまりの衝撃に言葉もなかった


ユリコと2人で仕事になった日に

「なんであんなことしたの?」と詰め寄ると

「ごめん、そんなつもりなかったの」と一筋の涙


出た出た!この手法

と思いながらも暖簾に腕押しと思って


「もういいよ。

誤解されるようなこと二度と言いふらさないで。

あなたのことは信用しないし金輪際友達ではないから」

とだけ告げると

シメシメと言わんばかりにかすかにニヤリとしたあの目が忘れられない

間違いなくウソ泣き


今思い出すだけでもぞっとする


当時はまだそんな言葉は無かったけれどまさにサイコパス


「同期を陥れるほど必死ならユリコを残したほうがいいのでは?」

とディレクターに進言したけれど

「人間性に問題がある」

としてユリコは契約終了となった


自分が思うように事が進むので

さぞユリコは楽しかっただろう

私たちは単なるチェスの駒だった

もう少しでチェックメイトのところナイトが現れたので私はギリギリ助かった


当たりの強かった先輩たちも

「誤解しててごめんね」と言ってくれて

事件はおさまった

しかし私は長らく人間不信ループから抜け出せなかった


他人を蹴落としてでもという根性じゃないとマスコミ界は生き残れないんだと悟り

その後は一般企業の会社員に身を置くことにした


ユリコのような人に出会ってしまったら関わらないのが一番

「君子危うきに近寄らず」

と身に染みてわかった

どうしても仕事で避けられない相手ならば

あたらず触らず最低限の付き合いで


一見いい人の振りしてやってくるから厄介だ


身に覚えのないことで誰かに責められたりしたらあなたの近くのサイコパスの仕業かも


私の出会ったヤバすぎる女子

ドラマのようなホントの話