結婚への道 ~礼儀作法
結婚への道 ~礼儀作法

結婚への道 ~礼儀作法

公開日:2023.5.19

我が祖母は明治44年生まれだったので

生きていれば今年で御年111才だったはず


学校の先生で

戦時中女手一つで子ども4人を育てたせいか

めちゃくちゃ怖いし

にこりともしない厳しい人だった


よくドラマで孫をかわいがる笑顔のお婆さんの姿をみると

あれがお婆さんというものなのか?

我が家がノーマルなのか?

不思議で仕方なかった


祖母の方針に従わないことは「否」だったので

窮屈で苦しかった


大学は絶対家を出れるように東京に行くと

中学の頃から固く心に決め

その時に備えて標準語を話せるように意識していたほど


特に礼儀作法には半端なく厳しかった


靴をきちんとそろえておかないと雷

姿勢が悪いと背中に木製物差しを入れられる

立てひざで座ろうものならピシッと足を叩かれる

洗面所はびしょびしょ使うなと雷

と生活の1から10までとにかく厳しかった


アニメの「アルプスの少女ハイジ」に出てくる

ロッテンマイヤーさんを見て

「うちのおばあちゃんみたいだね」と

妹とささやきあっていたものだ


そんな厳しい祖母のもとで育ったので

人の所作がめちゃくちゃ気になる


行儀が悪いと言われたことは無いので

怖い祖母だったがそこは感謝している

公共女子トイレでトイレットペーパーの切り方が気になることがある


トイレットペーパーを握った跡があり引きちぎってだら~んとしているのを目にすると

「なぜだ」と

突っ込みを入れたくなる


祖母にトイレットペーパーの線できれいに切り取って

「犬の舌のようにだらんとさせるな

次の人が入って気持ちいいようにしておきなさい」

と何度も言われていたことを思い出すからだ


男友達が

この子はかわいいと思って部屋にいったら


服は引き出しからはみ出しまくっているし

トイレのトイレットペーパーが引きちぎられていたのを見て


げんなり


「この先結婚はないな」と思ったと言っていた


わかる


弟も

「品のない女は嫌だ」とよく言っている


祖母の影響か

母親も「人は品位だ」が口癖


結婚を目指すなら外れてはいない