地球外生物が住む部屋と結婚の決断
地球外生物が住む部屋と結婚の決断

地球外生物が住む部屋と結婚の決断

公開日:2024.1.9

近所に怪しい部屋がある。


ベランダには溢れんばかりの観葉植物

しかも葉っぱが伸び放題で手入れしている風ではない。


夜になるとカーテンのない部屋から漏れる光に照らされて

部屋の様子が見える。


室内にも植物がびっしり見える。

あたかもジャングルみたいだ。


かれこれ1年以上になるが灯りはつけども人影を見たとはない。


私は地球外星人が住んでいると思っている。


ウルトラセブンのフック星人みたいに人間の団地丸ごと作り変えているんじゃないだろうか?

そんな妄想をわりと本気で膨らませている。


娘は「あるわけないでしょ」

と失笑するけれど


ウルトラマンシリーズ好きの夫にそんな話をすると

「まあそうかもしれんな。ないだろうけど。」と

半分くらいは相手にしてくれる。


夜ごとジャングルのようなベランダを目にすると

夫との結婚を決めた時のことを思い出す。


失恋を10年以上未練たらしく引きずっていた私は

恋のチャンスが来ても「結婚」となると

どうしても忘れられない男性と比べてしまい

一歩が踏み出せなかった。


夫とは時間の使い方とか

お互いの自由の尊重し具合とかが

似ていた。


結婚しようと思った時の判断基準は

「この人がもし血が緑色と言っても大丈夫」


おかしな判断基準かもしれないが

もし夫が

「実は宇宙人で血が緑色なんだ」と

告白してきても平気だと思った。


夫にそのことを告げると

「いや地球人です」

と言われ爆笑された。


隠し子は引くかもしれないけど

国籍、人種とかなにか秘密があっても大抵は大丈夫かなと思ったので

「私この人とならやっていける」と妙な自信があった。


人の基準はそれぞれだけど

私はそんな基準だった。

ashtray with an alien toy inside


前日に「明日から八丈島行ってくるわ」と夫に告げられても止めない嫁であり続けているし

月末に1週間の温泉ワーケーションに出かけることをまだ言っていない私。


ある意味 地球人の皆さんからみれば宇宙人夫婦かもしれない。


一応、いまのところ血は「赤い」です。