桜が満開

この桜という花は何とも幻想的な世界にいざなってくれる

ちょうど卒業シーズンでもあり切ない恋を思い出してしまう

私だけではないらしく、やたら桜にまつわる歌は失恋の歌であふれている

高校の卒業式はただただ哀しかったなあ

仲間と別れるから悲しいというより恋心の整理がつかずどうしようもなく哀しかった記憶しかない

中学で猛勉強して一緒の進学校に入学したまではよかったものの

結局初恋の彼には何もできないでいた3年間

卒業式の後、抱えきれないほどの花束を持つ彼に「ありがとう」と握手をするのが精一杯だった

第二ボタンをもらった日

「これって付き合うの？」と聞けばよかった

珍しくバス待ちしている彼を見かけた日

女友達を振り切って彼に「一緒に帰ろう」と声をかければよかった

自転車で帰ろうとする彼にばったり遭遇した日

「乗せてって」と声をかければよかった

そんな切ない後悔ばかりが追い打ちをかけた

残念ながらドラマの中だけで現実に「if もしも」の物語はない

タイムスリップができるのも映画の中だけで実際に時間は巻き戻せない

世の中には頑張れば手に入るものと頑張っても手に入らないものがある

恋愛での相手の気持ちは頑張っても手に入らない最たるものだと思う

お互い好きなんて万に一つの奇跡

だから好きならちゃんと伝えた方がいい

たかが

さ行の「す」

か行の「き」

なのにどうして出てこなかったんだろう

エベレストより高い障壁となるんだろう

告白して振られる後悔より

告白しなかった後悔のほうがうんと大きい

花の色は移りにけりないたづらに　わが身世にふるながめせしまに　　（小野小町）

ぼーっとしていると恋もタイミングも逃がしてしまう、、、

小野小町さんも平安時代から言っている

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