恐怖の帰省①
恐怖の帰省①

恐怖の帰省①

公開日:2023.12.25

クリスマスがやってきて年の瀬の足音が近づいてきている

年末年始はふるさとで過ごそうと帰省する人も多い


私の実家は福岡

父が4人兄弟だったので

祖母が生きていたころは

叔父叔母、いとこなど20人ほどが集まって

餅つきをしたりして賑やかだった


25才をすぎたころ

帰省するのが一気に嫌になって

盆正月は、ずらして帰省するようになった


なぜなら

多くの人が経験したことがあるであろう

親戚からの「結婚しないの?」の質問攻めの攻撃を受けるからだ


恐怖でしかない


昭和な叔母たちのスタンダードは

学校を卒業したら結婚


共働きではなく専業主婦が主流の時代を生きてきた人たちである


日本人は島国という立地上

同質性が強く

異質性には共感を示さない特色がある


「結婚していない」のは異端児であり

受け入れがたい思想なのである


「まだ結婚は早い」などと口にしようものなら

これまた総攻撃を受ける


コンプライアンスが重視される現在は、立派な「ハラスメント」


夫の愚痴をこぼしているにもかかわらず

他人には結婚をすすめる料簡が理解できなかったが

今思えば愚痴りながらも結婚したことは後悔していなかったのだろう


何よりも話題がない田舎では若者の結婚がホットなトピックスなのはわかるけど


30才をすぎると

親からの電話の締めの言葉は「結婚しないの?」だったので

うんざりして電話を切っていたものだ


まあストレス


結婚相談所を生業としているけれど

「結婚」がすべてではないと思っている


人生は人それぞれ


ただ、適齢期というものは存在するし

女性は子どもを産むタイムリミットもやってくる


仕事と一緒で自分のベストのタイミングで出会いがやってくるものでもなく

めちゃくしゃ忙しいところに一気に出会いが飛び込んでくることもある


30代後半で出産したので

子育ては体力的になかなか大変だったため

若いうちに結婚、出産したほうがいいというのは体感として否定はしない


1回も結婚しないよりも

1回くらい結婚した人生の方が面白いかもしれない



田舎に寄り付かない若者を減らすため

これを読んでいる既婚者のみなさまは

甥っ子や姪っ子に「結婚しないの?」と言いたくなったら


ぐっと呑み込んで

結婚してこんなに幸せなんだと大いにアピールしてもらったほうが

平和は保たれます



楽しい年末年始を迎えるために

man with fireworks